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知っておきたい病気

前立腺肥大症



 前立腺とは男性特有の臓器で膀胱の出口のところに尿道を取り囲むようにして存在しています。前立腺は精液の液体成分(精液は精子と液体成分に分けることができます。ちなみに精子は皆様御存知の通り精巣(睾丸)で作られています。)を作るという働きを有しています。

  40歳を過ぎると男性は極めて高い確率でこの前立腺が少しずつ大きくなって(=肥大して)きます。これが前立腺肥大症です。前立腺肥大症では尿道が締めつけられるような格好となりますのでおしっこが出にくい・スッキリしない・キレが悪い・排尿に時間がかかるといった排尿障害が現れることがあります。

 また膀胱を下方より刺激する格好となりますので日中あるいは夜間の尿の回数が多い・尿意を感じるとおしっこを我慢するのが難しい・場合によっては失禁してしまうといった膀胱刺激症状が現れることもあります。最近では極めて頻度は低くなりましたが尿管・腎臓といった上部尿路へ悪影響を及ぼし腎不全など全身症状が発現することもあります。

  前立腺肥大症に伴う症状は内服薬でコントロールできることが多いです。どうしても内服薬で症状が軽快しない場合や患者様が希望される場合は手術(尿道より行なう内視鏡手術が現在の主流です)或いは尿道ステントといって前立腺肥大症によって狭くなった尿道に金属コイルを留置する処置をお勧めすることもあります。

 前立腺肥大症は良性の疾患ですが、中には癌を合併していることもあるため注意が必要です。


 
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